南禅寺と水路閣 Nanzenji temple and its aqueduct

南禅寺の水路閣は、あまりにも有名です。明治時代はじめ、ローマ帝国の水道橋をモデルに南禅寺境内に建設された水道橋は明治日本の近代化に多大な貢献をしただけでなく現在では寺院建築と水道橋と言う異質のデザインを融合させた比類なき観光資源として異質の輝きを放っています。 #南禅寺 #shortsfeed

【水路閣】
南禅寺水路閣はローマの水道橋をモデルに建設されたと言われ、その古風なデザインで南禅寺境内に見事に溶け込んでいます。南禅寺と言えば水路閣をイメージしますが水路閣の建設案が持ち上がった当時、激怒した南禅寺側が裁判で京都府を訴えたり、当時の有識者が反対の論陣を張りました。当初、南禅院の後ろの山にトンネルを掘って琵琶湖疎水を通す計画でしたが斜面にある南禅院に亀山法皇の遺骨が埋葬されている事を理由に宮内庁が反対し代案として南禅寺の反対を押し切って水路閣を建設し琵琶湖疎水の通路としたものです。建設に当たって起きた激しい反対運動を乗り切るため景観に配慮したデザインが採用されました。琵琶湖疏水の総工費の1%以上である14,627円(現在の通貨価値で約1.6億円)をこの区間の建設に投入しました。南禅院は水路閣に向かって右手の石段を登り切った所にあります。1996年(平成8年)、国の史跡に指定されました。

名称:南禅寺水路閣(なんぜんじすいろかく)
所在地:〒606-8435京都市左京区南禅寺福地町86(南禅寺境内)
用途:琵琶湖疏水の水道橋
設計:田邉朔郎
建材:レンガ、花崗岩
橋脚:アーチ型
完成: 1890年(明治23年)
全長:93.17m
幅員:4.06m
水路幅:2.42m
橋脚数: 13
流量:毎秒2t
水流部分:地上14m

アクセス
JR京都駅から市バス5・57系統で34分、南禅寺永観堂前下車。徒歩約7分。
京都市営地下鉄東西線、蹴上駅よりインクラインをくぐり歩行者専用道で徒歩5分

1 Comment