光と影を追う!上高地・穂高連峰スケッチ紀行 – 変化する光と空気と感動の瞬間を捉えるには?

みなさんこんにちは。スケッチでマインドフルネス。ジオブラ・スケッチブックの時間です ここは長野県松本市の上高地。海抜1500mの北アルプスの世界的な山岳リゾートの玄関口、河童橋です。 今日のモチーフは日本第3位の高さを誇り
日本100名山として知られる奥穂高岳と その周辺をぐるっと囲む残雪に眩しい穂高連峰の山々を色々な角度から時間を変えて 描いていきます
まず初めに訪れたのが明神池の麓元にある 嘉門次小屋
ここは明治時代、日本アルプスを世界に紹介 した英国人ウェンストンを案内したイワナ漁師
嘉門次が晩年を過ごした場所です。この歴史 ある場所から穂高連峰のご神体である明神岳
をアクリルガッシュで描きます。樹林帯の中 から描くのですが、遠近感とスケール感を
出すために、山肌をやや淡い色で描いて手前の 樹林を濃く暗く描いてみました
次は白沢が梓川に合流する絶景 ポイントからのスケッチです。鉛筆と水彩絵
の具でスケッチします。花崗岩の砂利で覆わ れた河川敷。中景のケショウヤナギの鮮やかな新緑の
黄緑色。そして遠景には明神岳の岩肌が 鎮座しています。空、遠景の山、中景のケショウヤナギ
手前の梓川の白い河川敷 わかりやすい構図ですが、色の濃淡で距離感と
スケールを出すのに苦労します コマ落としで撮影してみると、山の雲の動きは
非常に早く、刻々と変化する光が濃淡を分かり づらくしているのに気がつきます
さて夕暮れまでに山小屋に入らなくては いけませんので、さらに上流へと急ぎます
梅雨入り前の上高地は白い可憐なニリンソウのお 花畑が見事で、ほとんど平坦な探索路を楽しく
歩くことができます。徳沢橋までやってき ました。日も西に傾き、穂高連峰の山際にもうすぐ
日が隠れてしまいそうです 日没直前の穂高連峰をアクリルガッシュで描いて
いきます。3000mの岩影に逆行の光が雲 の合間から見え隠れする、変化の激しい
とてもダイナミックな景色を、約40分ほど でスケッチしました
光と雲が劇的なシーンで掛け合います なかなか筆が追いつきません。山の端に隠れる
太陽とたなびく山旗雲は、何回も通いながら描くよう な景色かな、と思いながら筆を納めます
今日の宿泊場所がある徳沢に到着です。徳沢 は井上靖のベストセラー小説「氷壁」の舞台に
なった場所で、徳沢園には映画のロケに使用さ れたリュックサクとピッケルが展示して
ありました 徳沢周辺は明治から大正時代に牧場として
活用され広い草原があるのもその名残りと 言われています
こちらは宿泊先の徳沢ロッジ。ロッジから 日没の暗いシルエットになった穂高連峰を
スケッチしたのが、こちらの絵です。夕やみが 迫る中、空の明るさと山肌のシルエットと残雪
が独特の雰囲気と空気感を醸し出します さて翌朝は4時30分に起床し、朝日の
あたる穂高連峰を、昨日と同じ徳沢橋の ところから描きます。時間が短いので下書き
なしに色を重ねる手法で描いていきます アクリルガッシュは乾きも早、く色を重ねながら
素早くスケッチするのにも便利です。岩肌を 描き、その上にまだ日の当たらない残雪を灰色
にやや青身を混ぜた、冷たい色で描きます 岩肌には朝日があたり、温かい赤や茶色の多い色で
塗り、明け方の空気感を演出します 神聖なご神体の明神岳の峰々と
前穂高岳のピークと直射日光が差し込んだ 残雪が白く輝いています
徳沢橋は光をじっくり観察しながら静かに 穂高連峰の峰々をスケッチするには絶好
のロケーションです さて、今度は梓川の右岸の自然観察路を
歩きながら、上高地の河童橋まで戻ります。 樹林帯に囲まれた、湿原が広がり、あまり視界は開け
ていません。木道を通りながら下っていきます。 さて再び河童橋のある上高地の玄関口
に戻ってきました ここからの絶景は、穂高連峰の主要な峰を一望
できる特等席です。左から西穂高岳、天狗岩 そして、その奥に見えるのが奥穂高岳
さらに視線を右にずらしていくと 前穂高岳、尖がったピークが見える手前の
黒い山が明神岳。一望できるベスト ポジションです
ここでは水彩を使って軽く鉛筆で下書きを して、手前の樹林帯から順に色を置きながら
最後に1番遠い山肌と空という順番で描き ました。1番濃い手前の樹林帯から色を置い
ていくことによって、空気による遠近感を 出しやすく、山肌や雪渓を何度も塗り重ねる
ことなく、色を濁さずに透明感を維持し ながら描くことができました。さていかが
でしたでしょうか、みなさんの新たな インスピレーションにつがれば幸いです
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スケッチして欲しい」というリクエストも

今回は、日本屈指の山岳リゾート、長野県松本市の上高地へスケッチの旅に出かけました。海抜1500mに位置するこの地の梓川を遡行しながらのスケッチ旅行です。

今日の主役は、日本百名山としても名高い奥穂高岳と、残雪が輝く穂高連峰。刻々と表情を変える雄大な山々を、様々な方角から、そして時間帯を変えながら描いていきます。

**「巨大な山をいかに小さな画面にスケール感をもって描くか?」**今回の大きなテーマです。構図や色の使い方に工夫を凝らし、壮大な自然の息吹を表現しました。

This time, we embarked on a sketching journey to Kamikochi, a premier mountain resort in Matsumoto, Nagano Prefecture, Japan. Situated at an elevation of 1500m, it’s the gateway to the Northern Alps, and the view from Kappa Bridge is truly exceptional.

Our main subject today is the majestic Mt. Okuhotaka, one of Japan’s 100 Famous Mountains, and the surrounding Hotaka mountain range, sparkling with lingering snow. We’ll capture these grand peaks from various angles and at different times of day as their expressions change moment by moment.

“How do you capture a massive mountain on a small canvas with a sense of scale?” This was our big challenge for this trip. We paid extra attention to composition and color usage to express the breathtaking essence of nature.

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