国内線に残る最後の500席クラス機材、B777-300で札幌から東京を移動したのでその時の様子をご紹介致します。
今回搭乗した機体はJA752AでANAが2機目のB777-300として1998年に導入しました。PWエンジン問題やコロナ禍で約1年半ほどストアされていたとは言え、機齢が25年に迫る旅客機はANAでも珍しい存在でしょう。
かつて国内線は基幹空港のスロットが慢性的に不足し続けており、需要に対して供給が圧倒的に追いつかずB747やDC-10、L1011といった本来国際線で活躍する長距離大型機を国内線に投入する運用が長らく続きました。
ANAのB777-300は、老朽化したB747-SRの後継機として1998年に投入されました。
B777シリーズの長胴型で双発機による高い経済性とB747-400Dに匹敵する輸送力を備えた機体でしたが、後に国際線向けにB777-300ERが投入されると同機の調達は7機で終了となり、世界的に見てもERが付かないB777-300は珍しい存在となり生産機数は僅か60機でした。
近年は国内空港設備の拡充が進み500席クラスの大型機の活躍する場は狭まりJALは2021年に同型機を退役させ、ANAは国内線最後の500席クラス運航のキャリアとなりました。
広大なエコノミークラス区画にクラシックなシートが並ぶ光景はかつてのB747を思い起こさせ、国内線の大量輸送時代に思いを馳せ、退役目前の同機をじっくりと堪能しようと思います。
1 Comment
以前、同じ路線でピースジェットに搭乗した事がありますけど、関西在住なのでなかなか乗る機会がないですね。夏に北海道へ行くので、羽田便で乗ってみようかな。