▼チャプターリスト(目次)
0:00 オープニング
0:46 前宮・鳥居
1:18 前宮・十間廊
1:42 前宮・参道
2:12 前宮・拝所、本殿
2:43 前宮・御柱、水眼の清流
3:51 本宮・大鳥居、神楽殿
4:34 本宮・青銅鳥居、布橋
5:52 本宮・四脚門、宝殿
6:44 本宮・塀重門周辺
7:08 本宮・拝所、拝殿周辺
8:25 本宮・御柱
8:52 冬の諏訪湖、御神渡り
10:02 春宮・下馬橋、神楽殿
10:46 春宮・幣拝殿、宝殿
11:15 春宮・御柱周辺
11:33 春宮・万治の石仏、摂末社
12:08 秋宮・鳥居、摂末社
13:01 秋宮・参道、神楽殿
13:54 秋宮・幣拝殿、宝殿
14:47 秋宮・御柱周辺
どうも、管理人のヒロリンです。
今回は長野県の諏訪湖のほとりに鎮座する諏訪大社(すわたいしゃ)を紹介します。
本州のほぼ中央。日本の屋根たる高山に囲まれた、豊かな水をたたえる諏訪湖のほとりに、四社が鎮座する諏訪大社。全国に一万有余社のご分社が分布する諏訪神社の総本社で、諏訪湖南岸に上社の二宮が、北岸に下社の二宮が鎮まる「二社四宮」の形態をとっている神社です。
四宮の社は古くは別個の社でしたが、明治時代に正式に統合。それぞれのお宮の四隅には「御柱」と呼ばれる樅(もみ)の大木が立てられているのが全国的にも珍しい諏訪大社の特徴。諏訪大社以外にも「御柱」(みはしら)を社の四隅に立てるのは長野県の神社の大きな特徴です。
日本神話を記述した『古事記』冒頭にもこの世界の始まりを作った造化三神が出現された後に「この三柱の神」と記すように、古来、「柱」は神様を数える言葉として用いられてきました。その理由を知るには「柱」という漢字の字形を分析してみる必要があります。
「柱」は「木」偏と旁の「主」からなり、旁の「主」には「神霊が依り憑くもの」との意味があります。神霊は樹木、自然石、御幣、人間など様々なものに依り憑きますが、なかでも樹木が最も多いです。その代表例は神社の境内に見られるご神木。古くから「柱」は神霊の宿る神聖なものであり、尊敬の気持ちを込めて「みはしら」と尊称されるようになったのです。諏訪大社では神域を守護する目的で、この御柱を四隅に設けているのです。
諏訪大社のご祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)と、その妃神の八坂刀売神(やさかとめのかみ)。建御名方神は神代の国づくりに励んだ出雲大社の御祭神・大国主神(おおくにぬしのかみ)の御子神で、天照大神が突然、父から国を取り上げようとしたことに猛反発。すぐに国譲りに同意した兄神の事代主神(ことしろぬしのかみ)とは異なり、天照大神の使者・建御雷神(たけみかづちのかみ)に力比べを挑みます。しかし、建御雷神の圧倒的な武力を前に逃走。出雲の地からはるばる諏訪湖にまで逃げる羽目になり、二度と諏訪の地から出ないと建御雷神に誓いました。
その後、建御名方神は諏訪の土着の神・洩矢神(もれやのかみ)と戦って勝利を収め、八坂刀売神をめとり、十三柱もの御子神に恵まれます。三韓に出兵した神功皇后(じんぐうこうごう)や、東夷平定に向かった坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が、建御名方神から神助を得たという伝承があり、古くから「関より東の軍神、鹿島、香取、諏訪の宮」と歌われたように、関東有数の軍神、武家の守護神として尊ばれてきました。
また、建御名方神は建御雷神との間で蟄居(ちっきょ:閉じこもる)の約束をしているため、神無月に八百万の神々が出雲に戻るときも例外的に諏訪の地から離れない神様として有名です。
そんな建御名方神と、その妃神の八坂刀売神を祀る諏訪大社の上社は前宮(まえみや)と本宮(ほんみや)からなり、両社は1.5kmほど離れた地に鎮座しています。
前宮(動画内:0:46~)では八坂刀売神のみを祀る社。御神祭が最初に居を構えた「諏訪信仰発祥の地」という伝承があり、境内には神宝を安置していたと伝わる内御玉殿などがあります。また、二社四宮の中で唯一本殿があり、境内には清水が流れる素晴らしい場所です。個人的にはこの前宮が一番のお気に入り
本宮(動画内:3:51~)では建御名方神のみを祀る社。本宮の位置は赤石山脈に連なる守屋山の北麓で、ご神体は守屋山そのもの。それゆえに本殿がなく、幣拝殿と片拝殿が代わりにあります。
上社本宮の東の鳥居を抜け、入口御門をくぐると、かつては最高の祀官・大祝(おおほうり)のみが通行を許された布橋があります(動画内:4:34)。布橋を通り、二つの宝殿を過ぎて、さらに参道を進むと境内は厳かを深めていき、右手に神の御座所である守屋山を仰ぐ拝殿が見えてきます。一般の参拝者は拝殿近くに行くことは出来ず、拝所で拝む形
上社の参拝を終えたら次は下社へ。諏訪湖の南岸にある上社から北岸の下社までは約10kmの距離。人間は諏訪湖のほとりの道を使わないと行くことは出来ませんが、神様は別。
諏訪湖は厳冬期になると諏訪湖が全面氷結し、その一部が割れてせり上がる現象が見られます。これは「御神渡り」といい、建御名方神が、その妃神の八坂刀売神に会いに行く際の足跡ともいわれています。
天気がいい日には諏訪湖から富士山を仰ぎ見ることが出来る、「自然の奇跡」が見れる場所。富士山から諏訪湖までは直線距離で約90km。そんな離れた場所でも霊峰・富士山が見れるんです。古来の日本人は山々に囲まれた巨大な湖から見える富士山を見てここが神聖な場所だと気づいたのでしょう。出雲から逃げることになった建御名方神がこの地を安住の地と選んだのもわかる光景が諏訪湖にはあるのです。
さて、諏訪湖の北岸に佇む下社は建御名方神と、その妃神の八坂刀売神の二柱を祀る社で、春宮(はるみや)(動画内:10:02~)と秋宮(あきみや)(動画内:12:08~)に分かれています。春宮は秋宮の北西約1.5kmの位置にあり、奇妙な石仏「万治の石仏」(動画内:11:33)があることでも知られています。春宮と秋宮は整然とした社殿配置もほぼ同じで、半年に一度、ご祭神の御霊代が両社を行き来する習わしになっています。
春宮と秋宮は社殿の造りもほぼ同じですが、細かい彫刻などが異なるため、似て非なる二つのお宮の個性を見比べるのも一興。
また、秋宮の境内には巨大な青銅の狛犬や大注連縄などがあり、温泉が湧いているのも特徴です。
奇跡の自然が織りなす諏訪大社の二社四宮の参拝の旅。この動画で是非追体験していただけると幸甚です。
Suwa-taisha, historically also known as Suwa Shrine or Suwa Daimyōjin, is a group of Shinto shrines in Nagano Prefecture, Japan.
The shrine complex is the ichinomiya of former Shinano Province and is considered to be one of the oldest shrines in existence, being implied by the Nihon Shoki to already stand in the late 7th century.
The entire Suwa shrine complex consists of four main shrines grouped into two sites: the Upper Shrine or Kamisha (上社), comprising the Maemiya (前宮, former shrine) and the Honmiya (本宮, main shrine), and the Lower Shrine or Shimosha (下社), comprising the Harumiya (春宮, spring shrine) and the Akimiya (秋宮, autumn shrine). The Upper Shrine is located on the south side of Lake Suwa, in the cities of Chino and Suwa, while the Lower Shrine is on the northern side of the lake, in the town of Shimosuwa.
In addition to these four main shrines, some sixty other auxiliary shrines scattered throughout the Lake Suwa area (ranging from miniature stone structures to medium to large sized edifices and compounds) are also part of the shrine complex. These are the focus of certain rituals in the shrine’s religious calendar.
Historically, the Upper and the Lower Shrines have been two separate entities, each with its own set of shrines and religious ceremonies. The existence of two main sites, each one having a system parallel to but completely different from the other, complicates a study of the Suwa belief system as a whole. One circumstance that simplifies the matter somewhat, however, is that very little documentation for the Lower Shrine has been preserved; almost all extant historical and ritual documents regarding Suwa Shrine extant today are those of the Upper Shrine.
15 Comments
私は去年の12月にお詣りしました。御柱祭限定御朱印を頂きたくて‥前年に椿大神社をお詣りしたときにドカ雪が降って立ち往生寸前だったので、ちょっとビビりながら行ったんですけど凄く天気が良くて拍子抜けしちゃいました(笑)懐かしく思う程古くはないですが、思い出しながら拝見しました。今度は通常版の御朱印を頂くために行きたいですね。いつもながらチャプターがあって観やすい動画で有り難いのです、御身体を大切に次回の動画も楽しみにしています。
美しい映像とすばらしい構成で映画を観ているようでした。
これからも楽しみにしています。
ありがとうございます。
神代の時代から続く諏訪大社。
タイトル通り、鳥居から本殿に渡って荘厳な映像で、素晴らしい動画ですね。BGMがとても効果的です。シェアさせて頂きありがとうございました。
10年以上前に何も知らないまま旅行券使うために行った神社です。1日で4社回ろうとしましたが前宮行きすぎて本宮行ってしまいました。今度行くときは前宮に必ず行きたいと思います。御柱祭の翌年に行ったのですがその時は確か亡くなった方が居た様でした。今からすると善光寺止めて諏訪大社だけにすればよかったと思います。
An another beautiful video. Like 16
私も諏訪四社の中では前宮が1番好きです☺
御神渡り、神秘的です✨実際に見たら感動するだろうな〜💕
寒い中の撮影お疲れ様です。素晴らしい動画でした✨
昨年の上社御柱祭を拝見したため、そびえ立つ前宮本宮の御柱を見ると感慨深いものがありました。
この柱はこれから7年、この地の人々と参拝に来る方々を見守り続けるんだなあと、
その祭に立ち会えたこと、この映像を残していただいたことに感謝いたします。
よいものを見させていただきました。ありがとうございました!
🌟🌟🌟🌟
何年か前に訪れた諏訪大社。山全体が聖地のような場所でした。素晴らしい動画ありがとうございますm(_ _)mまた行きたくなりました🙏
素晴らしい映像、音楽ありがとうございました。なぜか涙してました。
戦前の御朱印の動画で知ったヒロリンさんの動画、人が写ってなく素敵な動画ばかりです。素晴らしい財産だと思います。
また動画の解説も必要な事がほとんど網羅されていて丁度よく勉強になります。
応援してます。
いやー😍心地よく見させていただきました💕💕幻想的な映像素晴らしい😆😆また来まーす👍👍✨
実際に諏訪大社巡りをしたことが有ります。守谷資料館も訪れました。この諏訪湖ならではの神秘的な雰囲気が大好きです。荘厳な音楽とこの素晴らしい映像に超感動しました。
諏訪湖の映像がとっても綺麗です😍✨
歴史が感じられる神社ですね👏👏👏
立春の日に視聴させて頂き、ずっと気になっていた諏訪大社に今年こそ参拝したいと思いました。まだ上がらせて頂いてないので計画したいと思います。
自然が織りなす諏訪大社や全面氷結した諏訪湖のダイナミンクな映像と音楽に引き込まれ、
実際にその場を訪れているかのように感情移入してしまいました。見所満載ですね!
是非諏訪大社や諏訪湖訪れてみたいです。毎回凄すぎます。有難うございました。