★ Highlights
02:47 Shiojiri station (Under pass)
06:19 Kikyogahara
19:43 Central Asahi Village
39:55 Nagano Expressway
43:24 Alpico Kotsu Kamikochi Line railroad crossing

★Route Map
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=14ARQ8B1Ksbd4L1GL9–2xyNqTzsXh8Wg&usp=sharing

Date : 2021-09-23
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps

長野県中部に位置する松本盆地は、通称「松本平」とも呼ばれています。東西10~15km、南北50km、面積は約480㎡で、県歌「信濃の国」で歌われる”四つの平”の中では最も面積が広い平地です。盆地の南部には信州唯一の空港、松本空港があります。

一般的に「松本平」といえば、松本盆地の中でも梓川以南の旧筑摩郡域を指すことが多く、扇状地から流れ出る豊かな水と広大な平地を生かして、水田や果樹園などの農業が盛んな地となっています。

タイトルにある通り、松本平を訪れた人の中には、送電線の多さに気付いた方もいらっしゃると思います。実は、この松本平は日本の電力事情を語る上で欠かせない重要な地でもあります。

日本の商用電源周波数が東日本は50Hz、西日本は60Hzに分かれているというのは良く知られた事実ですが、長野県はちょうどその境目に位置しています。そのため、地域を越えて電力を融通しあうために必要な周波数変換設備が、ここ松本平の朝日村にある東京電力PG「新信濃変電所」に設置されています。同様の設備は日本に3箇所存在しますが、当変電所が最も変換能力が高い設備を有しています。

2011年の東日本大震災において東日本にある多くの発電所が被災した際に、これら周波数変換設備を使って西日本から電力を供給しましたが、それでも需要には足りずに首都圏が電力危機に陥ったことは記憶に新しい所です。この教訓を踏まえて変換能力の大幅な増強を図ることとなり、今年2021年に「飛騨信濃周波数変換設備」が運用開始となりました。岐阜県高山市にある中部電力PG「飛騨変換所」と当変電所を結ぶ延長89kmの直流送電線が新たに建設され、両施設に交直変換設備が新設されています。

塩尻市にも中電の「中信変電所」及び東電の「塩尻送電所」が存在し、これら大規模な電力設備に接続する送電線が縦横に張り巡らされ、一帯は正に”送電線銀座”といっても過言ではありません。

今回は、塩尻市中心部から朝日村、山形村を通って松本市島立の国道158号交点まで、松本平を走る2本の県道を跨いで収録しました。途中、新設されたばかりの直流送電線の下を通過していきます。普通の送電線は三相交流なので電線の数は3の倍数ですが、直流なので2の倍数の電線が張られています。

4 Comments

  1. 全体的には塩尻側は住宅密集地や通学路を抜けるやや窮屈な狭い区間が多く、松本側は比較的2車線の快走路の区間が多めですね。国道19号の塩尻~松本の渋滞時の迂回路に使えそうな気もしますけど、逆に国道よりもやや遠回りな感じで、しかも地元の方でないと間違いなく迷いそうですね…。

  2. 毎年、台風が来るたびに停電するのは、電線に樹木が伸びて架線が切れるからだと思います。樹木を剪定して欲しいと思います。

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