沼津市の仲見世商店街の一角で営業している「マルサン書店仲見世店」が、2022年5月31日を以て閉店する。同店は地下1階から地上3階までを営業フロアとする書店で、平成10年(1998年)にオープンした。オープン当時は県下最大級の書店だったが、現在は1階のみで営業していて、閉店後は沼津駅北口の駅北店と、駿東郡清水町のサントムーン店に引き継がれる。報道によると、閉店は建物の老朽化と同地区の再開発によるものとあり、今後はビルは解体され、新たな商業施設が建設されるということが考えられる。仲見世商店街は、南北約250m続く全蓋式アーケードが設置された商店街で、物販店や飲食店など約60店が集まっている。
周辺の動きでは、仲見世商店街の南側の「新仲見世商店街」のアーケードが2020年10月に撤去されて、オープンモール型商店街へと姿を変えた。
旧富士急百貨店沼津店(1965年12月〜2019年11月まで営業)の約1,820㎡の敷地は、東側は時間貸し駐車場と路線バスの待避所として利用されている。西側については暫定的な駐車場となっているが、テナントの誘致の目処が付き次第、地上2階建て、延床面積約200坪、主に飲食店が入る6区画の商業ビルが建設される計画。
わたやすビルは、店舗や事務所などが入る地上3階建ての商業ビルで、2022年9月のオープンに向けて建設工事が進められている。
沼津駅の高架化が前に進むことが決まり、共用開始の暁には駅前広場や駅ナカ、高架下などに新たな空間が生まれ、それにより多くの店舗が出店し、さらに鉄道を挟んだ南北の風通しも良くなる。これは良いことの方が圧倒的に多いが、人の流れが変わってしまうという点ではプラスもあればマイナスもある。その集客をいかにして商店街に回遊させるということが、既に起こった沼津の将来の課題となるはずだ。「だから鉄道高架化には反対だった」というような声が挙がらないように、決まったことには協力するという体制で沼津の中心市街地が盛り上がって欲しいと思う。

2 Comments

  1. こんなに変わって更に変わってしまうのは仕方ありませんね。
    しかし、以前までは地元住民だった人も地図を見ながら歩くようになるでしょう。
    仕方ありませんね。

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