静岡県の東部に位置し、面積62.02㎢、人口は110,352人(2018.12.31)。江戸時代、東海道の宿場町、三嶋大社の門前町として栄え、明治4年の廃藩置県で足柄県、その後の1876年には足柄県が分割され静岡県の管轄となった。明治22年(1889年)の町村制施行で君澤郡三島町が成立し、大正8年(1919)年に野戦重砲兵連隊の誘致により軍都としても繁栄した。昭和9年(1934年)には丹那トンネルが開通し、東海道本線が御殿場経由(現在のJR御殿場線)から三島を通る新しいルートに切り替えられ、待望の三島駅も開業した。昭和16年(1941年)に田方郡錦田村と合併して県下6番目の市となる人口33,533人(1941.4.29)の三島市が誕生した。戦後は、昭和27年(1952年)に楽寿園が開園し、1969年には東海道新幹線最初の新駅となる新幹線三島駅が開業した。近年では、東京への通勤圏としての需要と、伊豆の玄関口として三島駅周辺の開発が進められている。
三島市までのアクセスは、東海道新幹線「ひかり号」で東京から約45分、名古屋から約1時間20分、新大阪から約2時間10分、「こだま号」で豊橋から約1時間10分。
中心市街地は、三島駅付近から三島市役所周辺までのエリア。
宿場町だった三島の街は、三島を通らない御殿場経由の東海道本線の開通により寂れてしまった時期もあったが、その後の野戦重砲兵連隊の誘致で息を吹き返し、その連隊のあった場所の今は、三島駅北口の東レ三島工場や日大のキャンパスなどが建ち並ぶ文教地区となっている。中心市街地を歩くと、富士山の被圧伏流水が楽寿園の小浜池、源兵衛川、桜川などに流れ、そのせせらぎから潤いを感じることができる。これは、歩きたい街、住みたい街を提唱した「街中がせせらぎ事業」として、20年ほど前から三島商工会議所などの団体が、環境の維持や整備に取り組んできた結果、中心市街地の回遊性に大きく寄与している。しかし、伊豆の玄関口として多くの観光客とビジネス客ガ利用する三島駅でも南北自由通路が無く、街は分断され、駅周辺は低密度の状況であるという課題も残っている。今後は、着工中のホテルと再開発計画が既存の自然環境と上手く調和し、新しい三島をつくる第一歩を踏み出してほしいと思う。

【三島駅】02:44
JR東海道本線と東海道新幹線のほか、伊豆箱根鉄道駿豆線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員(2016年度)は、JR線は30,457人、伊豆箱根鉄道線が8,548人の合計39,005人で、JR線と伊豆箱根鉄道線を合わせた駅全体では静岡駅に次ぐ県下2番目、静岡県東部地区では最大の利用者数を誇る。駅は、南から北側に向かって伊豆箱根鉄道線が2面3線、東海道本線が2面2線のそれぞれが地上駅、新幹線は1面2線の高架駅で、駅ビルの「アスティ三島」と直結している。JR線の北口には在来線と新幹線、南口には在来線の改札口や切符売り場などの駅施設と伊豆箱根鉄道線との乗り換え改札口がある。南北自由通路はないので、南北の行き来は入場券(改札内通路)を購入するか、東側ガード下まで迂回する必要がある。
北口を出ると、駅前広場の西側には路線バスとタクシー乗り場、東側には一般乗降用スペースと時間貸し駐車場、周辺には日大国際関係学部のキャンパスのほか、ビジネスホテルが点在している。表玄関である南口駅前広場の西側には路線バス乗り場、東側にタクシー乗り場と一般乗降用スペースがあり、周辺には名物のうなぎの店が点在するほか、飲食店などが入る商業ビルが建ち並んでいる。

【アスティ三島】03:33
カフェやレストラン、土産物店、ベルマート、観光案内所のほか、バスの切符売り場などが入る駅ビル。

【伊豆箱根鉄道駿豆線】04:18
三島駅から修善寺駅までの延長19.8kmを結ぶ路線で、日中は15分間隔で運行される。所要時間は、三島駅から伊豆長岡駅まで約25分、三島駅から修善寺駅まで約35分で走り、JR線直通の特急「踊り子号」も乗り入れる。

【日本大学国際関係学部・短期大学部】05:17

【東レ三島工場】05:28
敷地面積17,770㎡、従業員数約195名(2019年2月時点)の工場で、1961年に操業を開始した。

【JR東海総合研修センター】05:44
地上10階建て、延床面積45,000㎡、約1,100人を収容できる寮を完備した研修センターで、2011年9月末に開所した。

【三島労働基準監督署】06:03

【三島簡易裁判所】06:09

【楽寿園】07:00
敷地面積75,474㎡の公園で、園内には楽寿館、小浜池、三島市郷土博物館などが入り、入場料は300円(15歳以上)。明治23年(1890年)に小松宮彰仁親王の別邸として造営したのが始まりで、昭和27年(1952年)7月から三島市が管理運営する市立公園として開園した。

【(仮称)三島駅前ホテル】07:37
地上14階建て、高さ57.65m、延床面積13,512㎡のホテルで、2020年6月のオープンを目指して建設工事が進められている。運営する「東急ホテルズ」の公式サイトによると、地上1階と2階は商業施設、2階から14階には客室数約200室のホテルやレストランなどが入る複合商業施設となる。

【三島駅南口東街区再開発事業】08:15
JR三島駅南口の東側約1.3haの敷地に、商業棟、ホテル・住宅棟、商業・住宅棟、駐車場棟の4棟のビルを、2021年度に建設工事に着手し、2025年に完成させるという事業。商業棟は地上4階建て、ホテル・住宅棟は高さ99.5mの地上25階建て、商業・住宅棟は地上13階建て、駐車場棟は地上7階建てとなり、総事業費を約220億円と見込んでいる。

【三島市民文化会館】09:19

【三島商工会議所】09:24

【三島信用金庫本店】09:29

【三島大通り商店街】09:34
三嶋大社の南側付近から三島広小路駅までの東西約760m続く商店街で、専門店から飲食店など約150店が集まっている。

【三石神社】09:54
三石という巨石の上に稲荷神社を建立したのが始まりとされ、江戸時代、宿場に時刻を知らせるために鳴らされた時の鐘がある。

【三島本町タワー】10:09
地下1階、地上21階建て、高さ89.1m、延床面積32,023㎡の複合ビルで、2005年4月にグランドオープンした。地上1階から3階までは食品スーパーやクリニックなどが入る商業施設の「タワーズ・ショップ」、4階には子育て支援センターや市民活動センターなどが入る「本町プラザ」、5階以上のフロアには総戸数141戸の分譲マンション。以前この場所には1972年から「ヤオハン三島店」(ネクステージ三島)が営業していたが1998年に閉店した。その後、再開発準備組合が発足して総事業費約56億円を投じ、三島本町地区優良建築物等整備事業として完成した。

【白雪通り周辺(歓楽街)】11:11

【笑栄通り商店街】11:41
南北約300m続く商店街で、飲食店を中心に約50店が集まっている。

【伊豆箱根鉄道三島広小路駅】11:57
駿豆線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は1,934人(2016年度)。駅は1面1線の地上駅で、ホームは北側、駅舎は南側にある。

【広小路駅前商店街】12:20
東西約120m続く商店街で、専門店や飲食店のほか、食品スーパーの「キミサワ三島広小路店」もある。

【駅南通り商店街】12:39
南北約110m続く商店街で、主に飲食店が集まっている。

【三嶋大社】12:50
東海道に面する下田街道の起点に位置し、伊豆国の一宮であり、伊豆に流された源頼朝が源氏再興を祈願するなど武将からの崇敬も篤く、明治4年の社格制度では官幣大社に列せられた。初詣など年間を通じて多くの参拝客が訪れ、2016年度の観光客数は3,024,000人。

【大社前商店会】13:22
南北約60m続く三嶋大社の門前町で、土産物店や飲食店などが集まっている。

【三島市役所】13:35

【伊豆箱根鉄道三島田町駅】13:39
駿豆線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は1,406人(2016年度)。駅は2面3線の地上駅で、ホームは南側、駅舎は北側にある。駅前広場には、路線バスとタクシー乗り場、一般乗降用スペースがあり、周辺には「スーパーカドイケ三島田町店」のほか、小規模の店舗が点在している。

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