Walk around the dense village, Saikazaki (Wakayama Prefecture) /A super maze village called Amalfi in Japan

雑賀崎
中央構造線の南側に分布する西南日本外帯山地は、「天界の村を歩く」シリーズで紹介している通り、谷が深く平地が乏しい地形ですが、その山地が海に落ち込むところには、斜面上に所狭しと家々が密集した漁村集落「密里」が見られます。紀伊半島東部の尾鷲市・熊野町周辺、紀伊半島西部の和歌山市から田辺市にかけての海岸線、徳島県東海岸、愛媛県西海岸、大分県東海岸がそれにあたり、いずれもリアス式海岸の中に密里があります。
今回は、その中から紀伊半島西部の最も北に位置する雑賀崎集落です。「日本のアマルフィ」と呼ばれ、雑賀崎漁港に面する斜面上に、ほぼ車道なしの密集した集落がつくられています。特徴は、縦道(海岸線に直交)横道(海岸線に平行)の勝ち負けが無く、どちらも縦横無尽に張り巡らされた路地による迷路空間で、密集系漁村の中でも徒歩でしか入れないエリアの大きさでは、全国でもトップクラスでしょう。また、石垣は平べったい青石が特徴。中央構造線沿いに分布する三波川変成岩(青石)の内、紀州青石と呼ばれるものです。

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