▼チャプターリスト(目次)
0:00 オープニング
0:21 宮尾山、須佐川
0:49 須佐神社境内
3:32 本殿裏・大杉
5:18 境外摂社・須賀神社
5:42 境外摂社・厳島神社

どうも管理人のヒロリンです。

今回は日本神話の英雄・須佐之男命(すさのおのみこと)が最後に到達した場所に鎮座する、島根県出雲市の須佐神社(すさじんじゃ)を紹介したいと思います。

同社の御祭神・須佐之男命は個性豊かな八百万神の中でも豪放でひと際異彩を放つ存在です。もともとは伊邪那岐命(いざなぎのみこと)を父とする天津神でしたが、黄泉国にいる母・伊邪那美命(いざなみのみこと)を求めて泣きわめく、姉の天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御殿を荒らすなどしてついには地上へ追放されます。

須佐之男命は、放逐された出雲国(現在の島根県の一部)で眉目秀麗な娘・稲田比売命(いなたひめのみこと)と出会います。8人姉妹の末娘だった稲田比売命は、八頭八尾の怪物・八俣遠呂智(やまたのおろち)に命を狙われていました。須佐之男命は稲田比売命を櫛に変えて髪に挿し、八俣遠呂智を酒で酔わせ眠らせた隙に退治。その後、稲田比売命を妻にしました。

八俣遠呂智を退治した須佐之男命は、定住地を求めて出雲国を開拓。妻の稲田比売命と共に、「小さくともよい土地」と須佐之男命が感銘を受けた、現在の島根県出雲市佐田町に辿り着きます。須佐之男命は現地をいたく気に入り、自らの名を土地に付けると宣言。

大須佐田、小須佐田と名付けて御魂を鎮めると、波乱の同地で波乱の生涯を終えました。その霊地で須佐之男命の御魂を祀るのが今回ご紹介する須佐神社です。

境内は須佐川のほとりに位置していて、社殿の北側には動画の冒頭で掲載した宮尾山が迫ります。往古の同社はこの宮尾山の山麓に鎮座していましたが、平安時代に現在地に遷座。

現在の本殿は1554年に造営されたもので、正方形の構造が特徴的な大社造。古代の建築様式ならではの荘厳な神気を放っています。簡素な素木造りは時の流れを幾重にも染み込ませていて、島根県の重要文化財にも指定されています。

「上の御前さん」こと天照社、「下の御前さん」こと三穂社など境内社の多くは本殿や参道を向いていて、本殿で祀られている須佐之男命を見守るような配置をしている点が同社の面白いところです。

また、本殿の背後には樹齢1300年超の老杉が聳え立っていて、高さ24mほどもあるこの巨木は「大杉さん」とも呼ばれ、参拝客に手を合わせられています。

さて、そんな須佐神社ですが、スピリチュアリストの江原啓之さんが「日本一のパワースポット」と紹介したことで、多くの参拝客が訪れる神社となりました。僕が参拝しているときも同社の大杉に訪れた参拝客が「パワーもらえるー」と喜んでいる光景を目にしたぐらいです。

ただし、個人的な感覚では、神社境内よりも神社周辺の『須佐の地』の自然からパワーを感じたなぁと思っています。アクセスが悪い須佐神社。参拝客の多くは車で神社の駐車場まできて参拝し、そのまま須佐の地を後にする方が多いのではないかと思います。僕は最寄りのバス停から徒歩3㎞の道のりを歩いて須佐神社に参拝したのですが、山間を縫うように設置されている細い道を、川のせせらぎを聞きながら歩くと、揚々とした気持ちになるんですよね。山間を流れる空気も清浄で素晴らしい。須佐神社で祀られている須佐之男命が「この土地は素晴らしい」と感じた場所はどんな場所なのかは、やっぱり現地周辺を多少なりとも自分の足で歩いてみないと分からないし、須佐神社だけ参拝してさっと帰るのはあまりにも勿体ない。きっと、須佐之男命もこの素晴らしい自然に感動したんだろうなと同じ感覚になれる須佐の地。

須佐神社に参拝される際は、是非周辺の山や川にも足を運んでみてください。

Susa Shrine is a Shinto shrine located in Izumo, Shimane in Japan.

The shrine has been mentioned in many ancient texts, and is famous for having a connection with Susano-onomikoto, a character from a Japanese legend.

There are several spiritually significant spots in the shrine, such as the 1,300-year-old cedar tree and the “seven wonders of Susa” spot.

The main hall of Susa shrine was built in 1861, and is a prefectural important cultural property.
Every August 15, the tradition of Kiriage-shinji is held. It is a ceremony to pray for a successful harvest, and is a intangible cultural property of Shimane prefecture.

Nearby, you can find Susano-o-kan, where you can learn about the Japanese legends relating to the Izumo area.

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