現在は大町市の市域に含まれている旧美麻村の「高地」地区は、犀川支流の当信川沿いにある標高700m以上の”秘境”の地です。最盛期には100戸以上の民家があり、小学校の分校もありましたが、1970年代から無住の地となってしまいました。

当地区を走る唯一の県道が、この小島信濃木崎停車場線です。2020年6月に起点から終点に向けて一部区間の収録を行いましましたが、改めて4Kにて全区間の再収録を行いました。

前回収録した直後に発生した2020年7月集中豪雨で大きな被害を受け、長らく通り抜けできない状況が続いていました。2021年9月現在も長野市側で復旧工事が行われています(平日日中のみ)。

今回は、前回とは逆に終点から起点に向けて走っています。大糸線信濃木崎駅前からすぐに国道148号との重複区間となり、しばらく走ると単独区間へと入っていきます。

途中通過する大町市美麻新行地区は”蕎麦の里”として知られています。本路線の沿道にも有名なそば店があり、地元で収穫された石臼挽蕎麦粉を使った大変美味しい蕎麦を頂くことができます。

やがて県道美麻八坂線と合流、重複区間を挟んで再び単独区間に入ると本格的な”険道”が始まります。

小さな神社(高地彰徳神社)があるピークから高地地区となります。沿線には廃屋となった民家が点在しています。崩壊してしまった民家もありますが、草が刈られ手入れされているお宅もあり、元住民が定期的に訪れている様子がうかがえます。

長野市側の集落に出るまで、離合困難な1車線の道が続きます。ここをかつて路線バスが走っていたそうですが、とてもバスが走れるような道とは思えません。しかし住民がいた頃はこの道が唯一の命綱であったのでしょう。

なお、長野市岩本集落に工事中の箇所がありますが、通行可能であることを確認の上通行しております。

★ハイライト
03:41 稲尾駅前交差点(単独区間に入る)
09:38 県道長野大町線交点(右前方にそば店)
12:57 県道美麻八坂線交点(重複区間に入る)
15:24 再び単独区間に入る
19:16 高地彰徳神社
30:20 離村記念碑(曲尾集落跡)
34:37 サムネイル画像の場面
34:47 大又橋(L=15.0m、長野市と大町市の境)
40:15 県道岩本里穂刈線交点
48:48 県道川口大町線交点(本路線起点)

★主な走行路線
・長野県道393号 小島信濃木崎停車場線
長野市信州新町日原西と大町市信濃木崎駅前を結ぶ一般県道です。路線名の「小島」は起点の川口大町線交点付近の集落名です。Yahoo!地図では、国道19号川口交差点から小島起点までの間も”393”の表記となっていますが、これは誤りで”394”が正当です。

※一部風切り音が大きくなっているため、音量控えめでの視聴をおすすめします。
※撮影に当たっては、交通法規を遵守し安全運転を心がけております。
(広角レンズの特性により、実際よりスピード感のある映像となっています。)

Date : 2021-09-12
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps

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