長野県中部、松本盆地と長野・上田盆地を隔てる筑摩山地(犀川丘陵)の山懐に、「会田盆地」と呼ばれる秘境的な雰囲気の場所があります。現在は松本市に含まれていますが、2005年までは四賀村という独立した村でした。
この盆地は古くから交通の要衝となっており、古代東山道が保福寺峠を超えて上田方面へ、江戸期には中山道と北国街道を連絡する北国西往還が通過していました。旧四賀村役場があった会田地区は、戦国期には会田氏の城下町でしたが、街道が開通すると宿場町として栄え、松尾芭蕉もここを通ったと伝えられています。
明治に入り、鉄道(現在の篠ノ井線)が開通すると街道は急速に廃れ、また、松本と長野を結ぶ幹線道路も犀川線(現国道19号)がメインルートとなったため、当地は表舞台から外れた静かな山里となりました。しかし、1993年に中央道長野線(長野自動車道)が当地を経由して開通、インターはありませんが、高速バス停が大木戸集落付近に設置されています。
今回は、安曇野市明科から会田盆地に通じる県道矢室明科線の一部区間、会田で接続する県道会田西条停車場線を続けて収録しました。
★主な走行路線
・長野県道302号 矢室明科線
松本市四賀刈谷原から安曇野市明科中川手に至る一般県道です。起点から会田までの間は、ほぼ昔の北国西往還に沿うルートです。
・長野県道303号 会田西条停車場線
松本市四賀会田から東筑摩郡筑北村西条の西条駅に至る一般県道です。標高約950mの風越峠を超えていきます。起点付近は集落内の狭隘路ですが、峠越え区間は2車線の快適な改良済道路となっています。
※一部風切り音が大きくなっているため、音量控えめでの視聴をおすすめします。
※撮影に当たっては、交通法規を遵守し安全運転を心がけております。
(広角レンズの特性により、実際よりスピード感のある映像となっています。)
Date : 2021-07-14
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps
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