1996年、2本のループ橋と2本のトンネルで山を駆け上るダイナミックな道が完成しました。「浅川ループライン」名付けられたこの道は、浅川ダム建設に伴う県道の付替道路として建設されました。

「浅川」は、飯縄山を源として長野市北部市街地を流れて千曲川に注ぐ流路延長17.004kmの一級河川です。”暴れ川”として過去幾多の水害をもたらしてきた川で、特に土砂の堆積で河床が上昇している中~下流域で被害が頻発しています。このため、抜本的な治水対策として、1976年、県は上流部に治水専用ダムを建設することを決定しました。

折しも、1985年に発生した地附山地滑りにより、飯綱・戸隠高原に向かうメインルートであった戸隠バードラインの一部が崩壊、急勾配の難所である「七曲り」への迂回を余儀なくされ、輸送上のネックとなってしまいました。また、1998年長野五輪の会場となった飯綱高原スキー場、ボブスレー・リュージュパークへのアクセス路の整備が必要となりました。

ダム本体工事に先立ち、1993年12月に県道飯綱高原浅川線(当時)の付替道路工事に着手、1996年12月26日に供用開始となり、飯綱・戸隠への新たなメインルートとなりました。

ダム本体は、田中康夫県知事(当時)の「脱ダム宣言」により一時工事中止となりましたが、2010年に工事着手、2017年3月に運用開始となっています。

今回は、大座法師池から浅川ループラインを下り市街中心部(鶴賀田町)まで収録しました。

★ハイライト
01:20 県道栃原北郷信濃線・戸隠高原浅川線交点
02:53 浅川ループライン交点
04:34 戸隠高原浅川線単独区間に入る
10:08 中曽根大橋(L=49.5m、最初のループ区間)
12:59 飯綱トンネル(L=1006m)
14:23 右手に浅川ダム展望広場
14:30 八櫛トンネル(L=424m)
15:22 真光寺3号橋(L=564m、2つめのループ区間)
15:28 正面に浅川ダム
16:11 サムネイル画像の場面
18:06 県道長野信濃線交点(終点)

★主な走行路線
・長野県道506号 戸隠高原浅川線
長野市戸隠から同市浅川東条に至る一般県道です。県道栃原北郷信濃線との重複区間を挟んで2つの単独区間があり、前半部は戸隠バードライン、後半部は浅川ループラインとなっています。長野市街地と戸隠を結ぶメインルートですが、栃原北郷信濃線重複区間は1車線の狭隘路となっており、この区間は長野市道(飯綱東山麓線、芋井105号線)を通るのが一般的です。

※一部風切り音が大きくなっているため、音量控えめでの視聴をおすすめします。
※撮影に当たっては、交通法規を遵守し安全運転を心がけております。
(広角レンズの特性により、実際よりスピード感のある映像となっています。)

Date : 2021-07-01
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps

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