標高1000m前後の山々が連なる愛知県奥三河地域には、網の目の様に国道・県道が張り巡らされています。その一つ、今回走行した東栄稲武線は、谷間の狭隘路から開けた盆地の快走路、つづら折りの峠道と、変化に富んだ風景が魅力の路線です。

本路線が通る設楽町津具(旧津具村)は、戦国期には武田信玄により金の採掘が開始され、「津具金山」として知られてきました。旧村の中心部、見出で砂金が採れることがわかり、金掘奉行所を置いて津具川上流を調べた結果、上向山で金脈を発見、いくつもの坑道が掘られました。現在は「信玄坑」として当時の坑道跡が保存されています。

一時休山ののち、明治以後は民間による採掘が行われていましたが、1957年に閉山となりました。今でも河原を良く探せば砂金が見つかるとのことです。

津具と稲武の間には、標高1109mの面ノ木峠があります。やや変わった名前の峠ですが、面を作る木を採った山、または大木の幹に大きな面が掘られていたことが由来であるとのことです。

峠一帯は遊歩道などが整備された自然園地として、ハイカーが多く訪れます。付近には標高1240mの「天狗棚」という山があり、気軽に登山を楽しむこともできます。

面ノ木峠の津具側はやや地形が険しくなっており、つづら折りの難所となっています。日光いろは坂にちなみ「天狗いろは坂」と呼ばれているそうです。

今回は、起点から終点まで全区間収録しました。最後におまけで国道257号を走り、稲武の中心部まで収録しています。

★ハイライト
12:58 谷間の薄暗い道から急に視界が開ける
15:34 見出地区(県道坂宇場津具設楽線交点)
18:15 旧津具村中心部
19:28 左手の山中に信玄坑
32:11 面ノ木峠(県道茶臼山高原設楽線交点)
38:20 名古屋市稲武野外教育センター
47:24 国道257号交点(東栄稲武線終点)

★主な走行路線
・愛知県道80号 東栄稲武線
北設楽郡東栄町古戸から設楽町津具を経て豊田市稲武に至る主要地方道です。旧津具村中心部は2車線の改良済区間となっていますが、それ以外の区間は1.5車線の狭隘路が主体です。

※一部風切り音が大きくなっているため、音量控えめでの視聴をおすすめします。
※撮影に当たっては、交通法規を遵守し安全運転を心がけております。
(広角レンズの特性により、実際よりスピード感のある映像となっています。)

Date : 2021-06-20
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps

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