斑尾高原と飯山市街地を結ぶ道は、県道飯山斑尾新井線がメインルートですが、すぐ南に1本の飯山市道が走っています。尾根筋を走る2車線の立派な県道に対し、市道は清川の谷間を走るダートで、道路状況はあまりにも対照的です。

斑尾高原から千曲川に注ぐこの清川沿いには、かつて「堂平」、「沓津」、「屋敷」と呼ばれた集落が点在していました。

堂平は大字飯山に属しています。1960年には24戸の家がありましたが、1991年には8戸まで減少、2007年に”閉村”となってしまいました。市内でも有数の豪雪地帯で、2005年と2006年の豪雪が閉村を決定的にしたとのことです(北信濃新聞)。なお、小学校分校もありましたが、1982年に廃校となっています。

沓津と屋敷は大字静間に属しています。1960年には沓津26戸、屋敷9戸の家があり、沓津には小学校分校もありました。屋敷は1971年12月、沓津は1972年3月に集団移住したとの記録があります(飯山市誌)。

飯山駅まで車で20分程度と、新幹線が開通した現在では首都圏への通勤も不可能ではない立地でありながら、歴史を閉じなければならなかった厳しい現実があります。堂平閉村時の石田市長(当時)の言葉「樹木には大地、人にはふるさとがなければならない。そのふるさとを語り継ぐ責任がある。新幹線が開業することで、堂平が再び蘇る日の来ることを信じたい」が心に染みます。

今回は、斑尾高原ホテル前から飯山駅まで、県道区間も含めて収録しました。市道2-351号線はダートですが、道路管理者の市により適切に管理されており、通行に問題はありません。

★ハイライト
04:55 県道から市道に入る(分道地区)
10:25 堂平集落跡
13:16 沓津集落跡への分岐(市道1-464・2-351号線の交点)
14:28 ダート区間始まる
18:51 屋敷集落跡に通じる市道2-392号線交点(通行止)
26:34 飯山線静間踏切

※一部風切り音が大きくなっているため、音量控えめでの視聴をおすすめします。
※撮影に当たっては、交通法規を遵守し安全運転を心がけております。
(広角レンズの特性により、実際よりスピード感のある映像となっています。)

Date : 2021-06-05
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps

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