長野市南西部に位置する信州新町地区は、犀川流域にあるわずかな平坦地を除き、起伏の多い低山性の山間地帯が地区域のほとんどを占めています。この山間部の至る所に大小約120の集落が点在しています。かつては「信州新町」という独立した自治体でしたが、2010年4月に長野市に編入合併され現在に至ります。
とりわけ山深い犀川左岸山間部に位置する越道、西部、信級の3地域は、人口減少率が信州新町地区内でも比較的大きく、2021年5月現在、約11年前の2010年4月時点と比べて人口が約35%(617人→404人)も減っている状況です。高齢化も進み、正に”限界集落”であるといえるでしょう。
今回は、この3地域に点在する小集落を結ぶ道を収録しました。沿線には柳久保、宇内坂、萩野、細尾などの集落が点在し、1車線の狭隘路が山肌を縫うように走っています。住民の生命線ですが、災害多発地帯で寸断されることも多く、道路管理者の苦労が窺えます。
なお、各集落へは市バス(一部スクールバス混乗)が通じていますが、運行は主に平日の朝夕のみで、免許未取得・返納者の足が十分に確保されているとは言えません。将来的には自動運転による路線タクシーなどの導入が望ましいといえるでしょう。
★ハイライト
10:06 柳久保集落
11:17 左手に柳久保池(釣りの名所)
21:54 宇内坂集落
27:28 萩野集落
33:10 細尾集落
★主な走行路線
・長野市道 信州新町70号線
越道土口から宇内坂を経て柳久保に至る一般(その他)市道です。幹線路線ではありませんが、道路状況は悪くはありません。大町市境に近い最奥集落の宇内坂は、古くは松代領から松本領に抜ける道が通じ、領境にある当地に口留番所が設けられていました。
・長野市道 中川手線
山上条笠子から土口、細尾、萩野を経て小川村境に至る1級市道です。土口までは概ね2車線の改良道路で、接続する主要地方道信濃信州新線よりも立派な造りです。土口から終点までは1車線の狭隘路となります。古くは美麻方面に抜ける「中川手通り」と呼ばれる街道が通じていたルートです。
※一部風切り音が大きくなっているため、音量控えめでの視聴をおすすめします。
※撮影に当たっては、交通法規を遵守し安全運転を心がけております。
(広角レンズの特性により、実際よりスピード感のある映像となっています。)
Date : 2021-05-15
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps
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