静岡県最長の一般県道、総延長68.6kmのうち、そのほとんどが1~1.5車線の狭隘路という、正に”険道の中の険道”と言っても過言ではない偉大な路線が、この389号水窪森線です。
これほど長い距離の路線でありながら、国道との重用区間も含めて、信号機は起点の1箇所しかありません。しかしながら、そんな山奥を走りながら総延長の9割以上が政令指定都市の浜松市内というのが驚きです。
今回は、終点から起点に向けて、重用区間も含めて全区間収録しました。トータル3時間ほどかかってしまいましたので、2回に分けてアップしました。
前半の①は、森町三倉から浜松市天竜区春野町小石間までの区間です。春野山地の、茶畑が広がるのどかな景色の中を走っていきます。
一帯は過疎化・高齢化が進み、点在する集落はいずれも65歳以上の高齢者率が50%を超える、いわゆる”限界集落”であると思われます。例えば、春野地区の胡桃平集落では、1965年時点の人口は162人でしたが、40年後の2005年時点では30人、2021年5月現在では僅か19人まで減少しています。この集落にはかつて小学校があったそうです。
春野地区は、2005年6月までは「春野町」という独立した自治体でした。最後の町長曰く「浜松市に編入され、インフラ整備など町づくりの権限は失われた。町役場から名を変えた『協働センター』は、職員も地元出身者の割合も減り『行政が遠くなった』と実感する。」(中日新聞公式サイト「あのとき、それから しずおか平成史」より引用)。国の都合により半ば強引に行われた”平成大合併”。住民の幸せは置き去りにされてしまったのではないでしょうか。
★関連動画
静岡県道389号水窪森線② 春野~水窪
★ハイライト
07:18 森町と浜松市の境
18:54 胡桃平集落
39:48 春野下泉停車場線交点(重複供用区間に入る)
41:41 飛石トンネル
45:58 単独区間に入る
46:08 左手に熊切郵便局(旧熊切村の中心部)
1:00:09 国道362号交点(重複供用区間に入る)
★主な走行路線
・静岡県道389号 水窪森線
浜松市天竜区水窪から周智郡森町三倉に至る一般県道です。静岡県西北部「北遠地区」の山間部を縦断する路線です。3つの単独区間に分かれ、そのほとんどが狭隘区間となっています。
※一部風切り音が大きくなっているため、音量控えめでの視聴をおすすめします。
※撮影に当たっては、交通法規を遵守し安全運転を心がけております。
(広角レンズの特性により、実際よりスピード感のある映像となっています。)
Date : 2021-05-23
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps
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