北アルプスの支脈、常念山脈を目指す県道を走ってみました。小倉梓橋停車場線と豊科大天井岳線の2路線にまたがるルートです。

JR大糸線梓橋駅から北アルプスを目指して西に進むと、しばらくは1.5~2車線の長閑な道が続きます。沿道は田や畑よりも住宅が多い印象です。一帯は安曇野市三郷地区(旧三郷村)で、松本市に近いこともあり、ベッドタウン化が進んでいます。

じりじりと高度を上げつつ走りますが、山裾にある北小倉の集落を過ぎると突然山道となり、つづら折りで一気に高度を稼いでいきます。

途中、林道の交点となっている場所が「東峠」で、ここが小倉梓橋停車場線の起点です。これより先は豊科大天井岳線の区域となります。「三郷スカイライン」の愛称が付けられており、山岳道路の様相を呈していきます。

終点付近には展望台があり、ここから眺める松本盆地は絶景です。巨大な鉄塔(東京電力高瀬川線)の脇を過ぎると、舗装が終了となります。鍋冠山方面に向かうダートの細い道が続いていますが、県安曇野建設事務所の管内図を見ると、もう少し先まで県道の区域となっている模様です。

ダート道はこの先鍋冠山の南東付近まで続いているようですが、車で入れるかどうかは不明です。なお、このルートは江戸期に開かれた飛騨新道(信飛新道)とほぼ重なっており、大滝山、上高地、中尾峠を経て飛騨地方に向かっていました。

今回は、梓橋駅前から舗装区間終点まで収録しました。おまけで少し折り返して絶景スポットを通過しています。

★ハイライト
02:41 大糸線のアンダーパス(高山跨道橋)
15:43 山道はじまる
28:01 東峠
34:17 展望台(右上方)
35:05 折り返し絶景スポット

★主な走行路線
・長野県道319号 小倉梓橋停車場線
安曇野市三郷小倉(東峠)から同市豊科高家に至る一般県道です。県の「道路現況」では梓橋駅が終点と記載されていますが、安曇野建設事務所管内図では梓橋田沢停車場線との交点、真々部交差点が終点となっています。

・長野県道495号 豊科大天井岳線
安曇野市南穂高から同市三郷小倉に至る一般県道です。路線認定区間は大天井岳が終点ですが、登山道区間は県道としては供用されていません。途中分断区間がありますが、県の「道路現況」では交通不能区間が2.086.6mと記載されている一方、安曇野建設事務所管内図では小野沢川と東峠の間約830mが未供用区間として表示されており、実態は不明です。なお、大天井岳の山名は「おてんしょうだけ」と読むのが一般的ですが、路線名としては「だいてんじょうだけ」となっています。

※一部風切り音が大きくなっているため、音量控えめでの視聴をおすすめします。
※撮影に当たっては、交通法規を遵守し安全運転を心がけております。
(広角レンズの特性により、実際よりスピード感のある映像となっています。)

Date : 2021-05-15
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps

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