山口県下関市長府は、古代に長門国の中心として街ができてから、1000年以上の街の歴史があります。特に江戸時代は、いまの山口県(周防、長門2カ国)の領主であった毛利家の分家の城下町として栄えていました。幕末には、長州藩の倒幕の火が消えてしまいそうになった時に、奇兵隊と呼ばれるいわば庶民軍が挙兵し、藩内の佐幕派との戦いに勝利することで、藩内のムードを一変させ、明治維新実現の大きな一歩となった出来事が行われた功山寺という寺院がひっそりとあります。この高杉晋作に率いられた挙兵は、のちに、宰相伊藤博文から「回天の義挙(天下を回転させた意義ある挙兵)」といわしめたと言われています。そんな歴史の証人でもある長府の街は、ひっそりと江戸時代の雰囲気を残し、スイセンや梅、椿の花が咲いていました。
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