方広寺(ほうこうじ)は、静岡県浜松市北区(旧引佐郡引佐町)にある寺院で臨済宗方広寺派の本山である。山号は深奥山で、正式には方広萬寿禅寺と称する。別称、奥山半僧坊。本尊は釈迦如来。1371年(建徳2年)この地の豪族奥山朝藤の開基により、後醍醐天皇の皇子無文元選を開山として創建された寺である。
もともとこの辺りは大老 井伊直弼で有名な井伊氏発祥の地である。井伊氏は藤原北家の後裔を称すも、三国姓(継体天皇の後裔)ともされ明確ではない。中世に約500年間、遠江国井伊谷(現、静岡県浜松市北区引佐町井伊谷)の庄を本貫として治めたとされる。 南北朝時代、井伊谷の豪族であった。今川家に仕えた後に、今川義元が桶狭間で織田信長に討たれた後に、今川家が急速に勢力を失い、家康が遠江(静岡県西部)侵攻時に、家康に使える。
その後、秀吉の名により、家康が関東移封となり、それに付随して関東に移る。そして関ヶ原後に、井伊家の井伊直政が滋賀の彦根藩に移封となり、幕末まで続く。幕末は徳川譜代の藩として当初は、佐幕派であったが、新政府軍の説得もあり、統幕派に転向する。
奥山という地名は井伊家の一族 奥山氏からきている。
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